腫瘍センター長より

腫瘍センター長 岡崎 篤

わが国では現在、年間70万人が新たにがんと診断され、35万人の方ががんで尊い命を失っております。

いずれも年々増加をしております。一方、日本人の平均寿命に目を向けますと、平成21年では女性が86.4歳,男性は79.6歳でした。

今後、3大死因のがん・心臓病・脳卒中が克服されるなら、女性はさらに7歳伸びて93.4歳に、男性は8歳伸びて87.6歳になると言われております。

人生50年の時代では「いかに生きるか?」であったと思われますが、人生80,90,(100)年の時代に入ると、どこかで死を考えるようになるよう で 「Well Dying( 良い死)」:最後をどのように迎えるか、「幸せな最後」を家族で考えるようになりつつあると言われております。

ところで産業クラスター(集積)という言葉がありますが、当院では医療クラスターのミニチュア版とでも言うべき構想を模索しております。実際には腫瘍センターのもとで、がんの診療を臨床腫瘍科(仮称)に集約し、手術・放射線治療・化学療法、さらに免疫細胞療法をも適切に組み合わせて集学的治療を行おうとするものです。

診療に当たっては、患者さんはがん以外でも様々な疾患を合併している場合が多々ありますので、総合診療科をはじめ、糖尿病を有する患者さん・腎機能の悪い患者さん・心臓の悪い患者さんなどに対しては各専門科の支援を受けられることが必要となります。

最近ではがんのリハビリも注目されてきました。また、再発や進行したがん患者さんでは緩和ケアが重要となります。当院では在宅・訪問看護も実施しておりますので、入院-退院-在宅を通して、患者さんとご家族に満足して頂けるようにと一貫した診療を目指しております。

一方で、頼るところ(本来の主治医)を失った“がん難民”と呼ばれる患者さんに対しては、“がん何でも相談” の窓口(無料)を開設しております。患者さん毎に治療方針と目標を策定し、ご支援できたらと考えております。 どうぞご利用下さい。

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