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第7回ぐんま高次脳機能障害リハビリテーション講習会への参加

 平成29114日(日)に第7回ぐんま高次脳機能障害リハビリテーション講習会(日本損害保険協会の助成)が桐生市民文化会館にて開催されました。当院からは作業療法士の斉木が実行委員として準備をしてまいりました。
 今回のテーマは「東毛地域における高次脳機能障害支援の現状と課題」であり、パネルディスカッションでは、医師、看護師、作業療法士、ソーシャルワーカー、障がい者就業・生活支援センター、高次脳機能障害者と家族と支援者の会より、各立場による高次脳機能障害への取り組みや症例紹介などの発表がありました。グループディスカッションでは参加者を7人1グループ程度に分け、「高次脳機能障害者を地域で支えるために」をテーマにしたディスカッションとなりました。活発な話し合いも行われており、各施設間の交流が深まった印象を受けました。
 高次脳機能障害とは行政的に「一般に、外傷性脳損傷、脳血管障害などにより脳に損傷を受け、その後遺症などとして生じた記憶障害、注意障害、社会的行動障害など認知障害を指すものであり、具体的には会話がかみ合わない、段取りをつけて物事を行うことが出来ないなどの症状があげられる」(高次脳障害ガイドラインより)とされています。その症状は脳の損傷の状態でそれぞれ異なり、外見上は分かりにくい特徴があります。高次脳機能障害の社会的認知は少しづつ浸透してきていますが、社会参加や就労支援については十分な支援が確立されていない状態です。今回の様な研修会を通していく中で、多くの方が地域で暮らす高次脳機能障害者や家族会を継続的に支えられるよう今後も努力してまいります。

 

 

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