当院は、平成9年3月地域災害拠点病院に指定され、平成17年度地域医療支援病院に認定されました。この2つの資格は、地域医療における社会的貢献に責任を持つことを意味しています。従って、当院では地域の多様な救急患者、及び紹介患者を数多く受け入れるために、医療ネットワーク構築を推進し、病病連携と病診連携を積極的に進めております。現在、185の登録医の先生方と連携をとり、お互いの役割を理解しながら、患者様本位の診療を行っております。

当院の病院玄関ロビーには、地域の先生方の施設内容を記載したパンフレットを設置してあり、当院を訪れた地域住民の方々への医療情報提供に役立たせております。

また、平成18年7月より「がん診断」と「がん治療」に取り組むべく、腫瘍センターを開設いたしました。
診断分野では、PET/CTを2台導入して更なる診断技術の向上を目指し、治療分野では、トモセラピー（強度変調放射線治療機器）及びラージボアCT（治療計画用CT）を導入いたしました。

「トモセラピー」は三次元の治療機器と呼ばれ、正常組織への被曝を最小限に抑えることにより、がん組織への集中照射ができ、従来の機器のように放射線被曝の合併症を恐れることなく、外科手術と同等の治療成績が期待できます。対象となる患者も広範囲であると言われています。

更に当院は、脳外科領域のガンマナイフ治療も積極的に行っており、脳腫瘍及び脳動静脈奇形、三叉神経等の症例を数多く経験しております。

今後当院は、地域の中における中核病院として、これまで以上の充実を図りながら地域医療に寄与する考えでおります。