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シニアレジデントプログラム

糖尿病専門医コース

糖尿病研修カリキュラムの目的

本カリキュラムは初期研修終了後、日本糖尿病学会の求める専門医研修カリキュラムに準じた研修を3年間履修することにより、日本糖尿病学会専門医資格を取得することを目的とする。
この目的は、内科全般の知識を得た上で、さらに糖尿病に関する基礎知識を十分に身につけ、糖尿病診療を数多く経験することにより、糖尿病の診断、治療及び患者指導・教育への実践力を養う。更に、糖尿病専門医としての立場から、問題点、改善すべき点を科学的に捉え、学会、論文等に発表することができる能力を育成する。

研修達成目標

糖尿病を中心に、内科疾患全般のプライマリケアを含め、病棟・外来・当直業務・初期研修医の指導などを行う。1年目には、個々の症例において治療計画が立てられ、レントゲン読影、超音波 検査、心電図など内科診療に必要な知識と技術の、より専門的な習得を目指し、各種負荷試験などが独自で出来るようにする。2年目以降は、合併症のある患者を中心に、より管理の困難な患者の管理・治療が出来るようにする。
また、糖尿病教育などに参画し糖尿病に関するチーム医療やNST(栄養サポートチーム)活動を通して栄養管理などの方法を習得する。

各年次における具体的な目標

1年目
糖尿病専門医ガイドラインや糖尿病の主たるテキストブックに基づいた糖尿病に関する基本的な知識の習得と、糖尿病専門医・指導医の直接指導下において、基本的な診療技術を修得し、糖尿病診療が行なえることを到達目標としている。
1. 糖尿病に関連する詳細な病歴聴取ができること。
2. 一般内科的な身体所見に加えて、特に腎症、神経障害などの合併症による身体所見が取れること。
3. 糖尿病の診断基準及び病型とそれらに必要な臨床検査を理解し、臨床応用できるようになること。
(血糖日内変動、簡易血糖検査、糖負荷試験、ケトン体測定、尿中C-ペプチド、糖尿病関連自己抗体など。)
4. 合併症の診断、分類と必要な臨床検査の施行と解釈
蛋白定量、尿中微量アルブミン、クレアチニンクリアランス、心拍変動係数、起立性低血圧、眼底鏡の使い方、眼底写真の見方など。
5. 眼科専門医との共同指導により眼底検査の基本的手技及び網膜症の診断を習得する。
6. 患者指導・教育において、個人・集団指導を体験し、自らカリキュラムが作成でき、実施、評価ができること。
7. 臨床診断に基づいた基本的な治療
・個々の患者に適した治療目標の設定
・食事療法における食品交換表の理解と実践指導
・運動療法の適応と実践指導
・経口血糖降下剤の理論を理解し、その治療効果及び副作用などを体得する。
・II型およびT型糖尿病の基本的なインスリン注射療法の理論を理解し、その結果における治療効果などを体得する。
・インスリン注射療法の血糖自己測定のための患者指導が行える
・低血糖の対応と指導が行える
・降圧剤、高脂血症治療薬などによる合併症対策の理論と実践の習得
2年目
II型糖尿病に加えて、I型糖尿病や重篤な急性・慢性合併症を有する糖尿病患者の診療経験を深め、糖尿病専門医として他科医師との共同診療もできるようになることを研修の目標とする。
さらに、基本的診療技能に加えて、指導医の下に糖尿病治療における、より専門的な検査と治療等にも積極的に参加して、手技・理論・実践の習得を目指す。
また、積極的に臨床論文を読み理解することにより、最先端の医学情報を得て臨床応用できる能力を習得し、糖尿病治療の進歩のため常に新しい知識向上に努め、症例の学会発表も行えるようにする。
1. I型糖尿病を中心にインスリン強化療法の理論と実践
2. 糖尿病性高血糖性昏睡の診断、治療の実践
3. 進行した網膜症、腎症、神経障害の治療理論と実践。 特に硝子体出血、緑内障、有痛性神経障害、単神経障害、ネフローゼ、慢性腎不全、透析療法などの症例を数多く経験する。
4. 糖尿病妊婦の管理を習得、実施しその効果を体得する。
5. 指導医の下で専門的検査、治療に参加し理論と実践を習得する
神経内科医の指導下での神経電気生理検査(神経伝導速度等検査とその解釈)、眼底写真撮影とその読影、緊急透析用カテーテル留置と緊急透析療法、超音波法による動脈硬化評価、など。
3年目
2年目における研修カリキュラムをさらに発展させるとともに、3年目は特に以下の点に重点をおいた研修を行う。
1. 病棟診療のみならず指導医の下で糖尿病および関連の専門外来を行う。
2. 糖尿病治療チームの中心として、コメディカルスタッフも含めた中で、指導的役割を果たせるようなチームワーク医療を学ぶ。
3. 糖尿病専門医として、他科医師からのコンサルテーションに対し、適切に対応できるようにする。
4. 患者教育について、当院の糖尿病患者会の『あすなろ会』や日本糖尿病協会の教育活動などにも積極的に参加し、その意義を理解すると共に、将来において、患者教育活動の場で指導的役割を果たせるように研修を重ねる。
5. 臨床研究の視点を持ち、日本糖尿病学会等で研究発表を行うことを目標とする。

指導医など

指導医 根岸 真由美
専門医 下村 洋之助
高橋 正樹
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